- 2020-10-20
- Nessan Cleary 記事紹介
粘着ラベルとグラフィック素材の製造を専門とするエイブリィ・デニソンは、ヨーロッパ、中東、北アフリカ(EMENA)地域でのオフセットシート事業をレクタグループの一部であるトラスパペルに売却することに合意しました。
ロンドンに本社を置く LectaGroupは、1997年から 1999年にかけて、イタリアの Cartiere del Garda、フランスの Condat、スペインの Torraspapelの3社を買収して設立されました。Torrespapelは、コート紙とノンコートのウッドフリー紙に加えて、メタライズド、ノーカーボン、サーマル、キャストコーティング、自己接着性のさまざまな特殊紙を専門としています。
Lectaは、より専門的な市場に向けて自らの方向を変えています。同社は近年、自己接着材料製造工場に投資してきました。Lectaは 130か国以上で活動しており、170万トン近くの製造能力を持っています。同社はヨーロッパに 7つの工場を持ち、3000人のスタッフと 1億3,83万ユーロ(約170億円)の収益を上げています。対照的に、エイブリィ・デニソンは 50か国で 30,000人以上を雇用し、2019年の売上高は71億ドル(約 7,500億円)でした。
Avery Dennison Graphics SolutionsEMENAのバイスプレジデントである Fred Noelは、次のように説明しています。「この売却は Avery Dennisonが、特にビジュアルに重点を置いて、お客様に高い成長と可能性を提供するのに最適なカテゴリに焦点を当てるコミュニケーション(VISCOM)事業戦略の一部です。紙ベースの製品におけるレクタの強みを考えると、この販売はエイブリィ・デニソンとオフセットの顧客の両方にとって最善の利益になると信じています。」
この契約には、エイブリィ・デニソンのファッソンおよび JACブランドの粘着紙およびフィルムのポートフォリオの製造および販売を EMENA地域で引き継ぐための限定的なライセンス契約が含まれ、これらのブランドが既存の販売代理店ネットワークを通じて引き続き利用できるようにします。
Noel氏は次のように付け加えました。「関係するすべてのグループに対して、スムーズで効率的かつ前向きな移行プロセスを作成することが私たちの最優先事項です。移行日に向けて、お客様に十分な情報を提供していきます。」
この取引は、ドイツ連邦カルテル庁からの競争承認の対象となります。こちら、こちらをご覧ください。
Lecta Groupの詳細については こちら、および AveryDennisonの詳細についてはこちらにてご確認ください。