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メクレンブルクとリッペ

ドイツ帝国のプロイセン王国の版図の中にいくつかの（大）公国・侯国がありますが、このなかで分家とのセットになっているものが二つあります。ひとつはメクレンブルク（黄色い楕円で囲んだ部分）、もうひとつはリッペ（青い楕円で囲んだ部分）です。

メクレンブルクはメクレンブルク大公国とメクレンブルク＝シュトレーリッツ公国のふたつ、リッペはリッペ侯国とリッペ＝シャウムブルク侯国のふたつです。

メクレンブルクはスラブ系のオボドリ－ト族を始祖とし、今日のドイツのエルベ川以東の遅れた地域を支配していましたが、ザクセン族のハインリッヒ獅子公との戦いに敗れたあと、その父祖伝来の領地をメクレンブルク侯領として封じられます。その後、ギュストロウやシュタルガルトなどに分家を創ったり統合したりしますが、ドイツ帝国成立時には、メクレンブルク大公国とメクレンブルクシュトレーリッツ公国のふたつが存在していました。

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もう一組のリッペ侯国は Wikipediaによると「リッペ侯国となる領邦の元祖はベルンハルト1世である。1123年にベルンハルトは神聖ローマ帝国のロタール3世から領地を拝領した。ベルンハルト1世はリッペ領主 (Herr zur Lippe) の称号を想定していた。ベルンハルト1世の後継者は複数の郡の保持し獲得した。ジーモン5世治世に初めてリッペ伯を自称した。･･･（中略）･･･1789年にリッペ＝デトモルト伯家はフュルスト（侯爵）に昇格した。 ナポレオン戦争ではライン同盟に加盟し、神聖ローマ帝国から離脱した。その後、北ドイツ連邦、ドイツ連邦に加盟し、1871年のドイツ帝国の成立には構成国の一つとして維持された。」

（ここから別項）シャウエンブルク（シャウムブルク）の名は、同家の本拠地であったヴェーザー川沿いのリンテルン近くにあるシャウエンブルク城（のちシャウムブルク城）から名づけられた。1295年からは同家はシャウエンブルク伯を名乗った。アドルフ1世が1106年に初めてシャウエンブルク領主となった人物と考えられている。･･･（中略）･･･1640年にオットー5世が嗣子なく死去した後、シャウエンブルク家は断絶した。ホルシュタイン＝ピンネベルク伯領はホルシュタイン公領に併合された。本来のシャウムブルク伯領は、シャウエンブルク家の後継者の間で3つに分割相続された。それらのうち1つはブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公領に組み込まれ、1つはシャウムブルク＝リッペ伯領（ビュッケブルクを首都）に、もう1つはシャウムブルク伯領として存続し、ヘッセン＝カッセル方伯により同君連合の形で統治された。」とあります。