お宝動画:2004年の上海大判プリンタ展示会(2)

この時期の各社の戦略を、11月20日の「インクジェット三国志」で大野が語ります

お宝動画:2004年の上海大判プリンタ展示会(1)からの続きです。是非併せてご覧ください。

最初に XAARの XJ500搭載機が映り、大野がディスっています(笑)。

動画の 16:45あたりに XAARの XJ128(128ノズル)ヘッドを沢山並べたプリンタが映ります。当時はこの XJ128が実質的に 100に近い、支配的なシェアを占めていたのですが、より速度の速いプリンタを実現するにはこのようにヘッドを多数個並べるしか手が無かったのです。

そこで求められたのが多ノズルヘッドで、XAARは 500ノズルヘッドを投入したものの、これが致命的な品質問題を起こし、折角の支配的シェアを支えていた顧客群の信頼を失墜してしまいます。そこに搭乗したのがコニカミノルタの KM512シリーズで、この 2004年の上海展示会で上海雅色蘭(YASELAN)の Thunderbirdに採用され、市場の話題をさらいます。

冒頭に大野と同僚が商談をしているシーンが映りますが、「入れ食い」状態でした(笑)。ただ、駆動波形生成の ICチップが内蔵され外部からはいじることができない XAARヘッドと、かなり自由度の高い KMヘッドでは、オートマ車とマニュアル車のような違いがあり、そこをちゃんと指導する為、技術屋のチームを作って顧客訪問を繰り返しました。

その後、この KM512シリーズと、セイコーの 510ノズルシリーズが快進撃を続け、数年後には2社で完全の中国市場での主役の座を奪うことになります。その起点となった記念すべき展示会でした。

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