こんなところにインクジェット(154):新アイデアの「ミカン箱」

佐川印刷からみかんが届きました。攻める印刷会社の佐川印刷(笑)ですからこの箱もインクジェットプリントによるものです。フラットベッド機による UVインクプリントではないかと見受けられます。更に丸い部分のカッティングは抜型ではなくレーザーかな?あ、佐川印刷は Zundのカッティングマシンも保有してましたね!そっちかな?

佐川印刷は「愛媛県のマーケティングプロモーター」として同県の魚介類を広報する「eのさかな」というフリーペーパーを発行したり、毎年その技術が進化していく「カレンダー:えひめの魚」を発行したり、その他同県関連のアイテムを取り扱ったりしています。これも同県の代表的な名産品のみかんと、佐川印刷自身のプロモーションを兼ねたアイデアのアイテムといえるでしょう。


これは佐川印刷が UVフラットベッド機やレーザーカッターを所有する印刷業者だから比較的簡単に内製できたと考えられますが、さてこれがパッケージ印刷業者の事業として成り立つのでしょうか?比較的小ロットであることや、フラットベットに段ボールという比較的自動化が難しく手がかかる一方で、一般にパッケージ印刷に支払われる対価はそれほど高いものではない・・・と考えると、にわかには事業としては成立しがたいのかなと思います。

しかし、これは単にミカンを入れるという機能のミカン箱ではなく「プロモーショングッズ」であると考えると、そういうものを小ロットで供給可能であるという「価値を価格に上乗せする」という考え方が可能ではないかと思われます。農協からの大量受注は難しいかと思いますが、みかんやこういうアイテムをプロモーショングッズとして使い、そこに社名やコピーをプリントすると、発注者の「広告宣伝費予算」から支払われるわけで、チャンスはあると思う次第です。

もちろん、こういうことが可能ということが周知徹底され安定した小ロットx積み上げで大量・・・な受注に至るまでは時間はかかるかと思いますが、道はあると信じる次第です。

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