エプソン:昇華転写テキスタイルプリンター2機種を発売

エプソンは、1.1m幅のロールフィードプリンター「SureColor SC-F6400」と「SureColor SC-F6400H」の2機種を発表しました。これらは、衣料品やトートバッグなどの繊維製品、マグカップなどのパーソナル製品に使用される転写紙へのプリントを想定しています。

エプソン F6400Hは、1.1m幅の 6色昇華型プリンターです

F6400と旧機種 F6300の主な違いはプリントヘッドで、新機種はエプソンの I3200ヘッドと思われるものを使用しています。これは 600dpiのヘッドで、1.33インチのプリントスワットを印刷します。4つの PrecisionCoreチップで構成され、それぞれが 2列の 400ノズルを備えています。F6400では、エプソンは、各 2行と 4色を使用していますが、F6400Hは 6色で、ノズルのちょうど 1行ずつ、2列を残して冗長です。不思議なことに、エプソンの広報は上の写真に 6色版、8色版とキャプションをつけており、エプソンはこの余ったノズル列を利用した 8色版の発売を考えていたのかもしれません。また、このプリンターには、ミッシングノズル検出システムが採用されています。

このワイドヘッドのおかげで、F6400は従来の F6300より 20%高速化され、スタンダードモードでは 600×600dpiで 4パスで 19.9平方メートル/hrの出力が可能だそうです。また、高画質モードでは、600×1200dpiの解像度で 6パス、13.6平方メートル/時の出力が可能です。一方、6色の F6400Hは、スタンダードモードで 4.7パス、600×600dpiで 17.6sqm/hrの印刷が可能です。しかし、その高品質モードは600×600dpiの解像度で、13平方メートル/時間で 6.3パスを使用します。

F6400はCMYK、F6400Hは CMYKに蛍光ピンクと蛍光イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、オレンジ、バイオレットを加えた6色インクを使用することができます。エプソンは既に 1.6m幅の染料サブプリンターで 6色インクセットを提供しているが、1.1m幅のプリンターでこの色数を揃えるのは今回が初めてとなります。1.1m幅のプリンターでこの色数を揃えたのは今回が初めてで、市場に応じて強調したい色を選べるという意味では、理にかなったオプションといえます。

両機とも、1.6Lの大型インクパックを採用し、振って入れるだけで簡単に装着できます。また、4.3インチの大型タッチスクリーンを搭載し、エプソンはダウンタイムを減らすためにメンテナンスのルーチンを簡素化したと主張している。6色モデルには、巻き取りリールも同梱されているのは注目に値する。

興味深いことに、エプソンは Adobe PDF Print Engineをベースにした独自の RIP「Epson Edge Print Pro」も開発したようです。これは Windows上で動作し、テキスタイル用のステップ&リピートが含まれています。また、各ジョブのコストや収益性を分析するためのオプションも用意されています。

エプソンUKのプロダクトマネージャーであるトム・オワーズ(Tom Owers)は、次のようにコメントしています。「これらの新しいプリンタは、市場のニーズに耳を傾け、タイムリーで効果的なソリューションを提供するという当社のコミットメントの完璧な例です。

エプソンのテキスタイルプリンターの詳細は epson.co.ukで見ることができますが、これらのプリンターの詳細については日本のサイト epson.co.jpにあり、幸いにも英語翻訳があります。

原文はこちら

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