ドイツ放浪記(38):誰も知らない町の戦没ソ連赤軍兵士の墓地

ドイツ放浪記(37):首都ベルリンの戦没ソ連赤軍兵士の慰霊碑からの続きです

ソ連(ロシア)の「征服記念碑癖」はなにも首都・大都市のベルリンやウィーンだけに留まらない。実は旧東独の至る所にこういうものが存在するのである。そもそも誰も知らないような、観光の対象とならないような町にあり、これ自体も観光の集客装置にはならない物件なので、その存在を知られることもない。

こういうものは条約で撤去できないことになっているようで、ソ連の支配下にあった旧東独政権が崩壊し、ドイツ統一が果たされた今日でも継続的にメンテされ、赤い星や金色の徽章などは定期的に塗り替えられ、定期的に新しい花が手向けられている。5月9日のソ連(ロシア)にとっての対独戦勝記念日にはどういう儀式が行われているのかに関しては情報を持ち合わせていないが、何らかの儀式はあるのではないかと想像する。

しかし・・・意地悪な見方をすれば・・・戦後80年近くも経って、自分の町にかつての敵国の兵士の墓や慰霊碑があり、それを維持メンテさせられている・・・その住民感情ってどういうものなんだろう?

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