【予告編】時効トークのメンバー(犯罪者集団?(笑))

2020年秋、まだコロナの先行きも全く見通せていなかった当時、逆にその状況を奇貨として数多くのウェビナーを開催しました。これはその中でもちょっと異色の企画で、産業用インクジェットの黎明期に活躍(暗躍(笑))した方々による時効トークです。もはや逮捕・訴追される心配のないメンバーに、それぞれの視点でインクジェット黎明期の裏面史を語ってもらいました。

私がコニカミノルタを卒業してからでも既に7年が経ち、今現役で産業用インクジェットに関わっておられる方々の殆どはその黎明期を経ず、離陸期・成長期になってから参加・・・というケースが殆どではないでしょうか?また、最近他部門からインクジェット部門に異動になったという方々は当然そういうことですよね。

そういう皆さんは、映画の上映時間に遅れてきて「最初の10分間を見逃した感」ってありませんか?長編映画でも、最初の10分にその後の伏線が埋め込まれており、後半になって「ああ、あれが冒頭部分の意味だったのか」と回収する・・・みたいな・・・

2020年秋にはオンラインでしか実現できませんでしたが、今年はリアル・対面で実現したいと考えています。まだ時効犯罪者たちには出演交渉を始めてはいませんが、時効を迎えると過去の犯罪歴を喋りたくなるのが犯罪者心理と想像しますので恐らく受けて頂けるものと思います。私も自白します(笑)

細かい技術論には踏み込まないつもりなので、他部門から異動された事務系の方でも面白く分かり易く感じて頂けるような企画にしたいと思います。乞うご期待(笑)

その他の企画案についてはこちら

今回、「JIVN2020 Fall」のウェビナーの目玉として「時効トーク」を企画しています。産業用インクジェット黎明期の約20年前、そこで活躍した(暗躍した?(笑))プレーヤー達から世界はどう見えていたのか?

退職時の守秘義務は時効とはいえ、語っていいこととそうでないことをわきまえた大人達が黎明期の産業用インクジェットシーンを振り返ります。それによって、現在現役で活躍中の、インクジェット歴の浅い皆さんには体験できなかった黎明期、謂わば「長編映画で、見逃した最初の10分間」をライブ感をもってお伝えすることを趣旨としています。

超大物犯罪者(笑)

小藤治彦 (HARUHIKO KOTO)

1968年 4月諏訪精工舎入社、1976年信州精器株式会社(現セイコーエプソン)に出向、圧電型インクジェットプリンタの開発商品化を行う。インクジェット漢字プリンタ HG2500、マッハジェットプリンタを開発する(1991)。1995年 6月キヤノン株式会社入社、1995年 ~BJプリンタの開発を指揮、A3フルカラーページワイドプリンタ(60ppm)を開発し、キヤノン2000年展でデモを行う。2001年 9月インクジェット・ジェーピーを起業するためキヤノン、技術コンサルタントとしての活動を始め、現在までに国内外数十社のコンサルティングを行っている。

サーマルヘッド陣営の大物 駆動周波数速度違反などの常習犯(笑)

中島一浩 (KAZUHIRO NAKAJIMA)

1984年富士ゼロックスでプリンター開発者人生をスタート。程なくキヤノンに転職。研究部門で新しいプリント技術を模索する中で1989年末に“不本意ながら”バブルジェット開発部門へと異動。ところがやってみると当時のインクジェットの世界は知れば知るほど迷信やら謎だらけ。どうせならと独自の発想やスキルを駆使して謎解きをしながら製品の高性能化技術に挑戦すること幾年月。いつの間にやらすっかりハマり、気がつけばインクジェットがライフワークとなっていました。幸いにも立場上サーマルにもピエゾにも両方に深く関わることができました。現在は関西学院大学経営戦略科客員教授として教鞭をとる傍ら、子供の為の理科教室を主催し、理科系離れの流れを変えたいと奮闘しています。

常陸国理光皇子(笑)

外山栄一 (EIICHI TOYAMA)

1984年日立工機(株)入社、1990年のDataproducts社(現Ricoh Printing Systems America)M&Aを契機に、1991年からインクジェットヘッド、プリンタの開発設計に従事。当時のヘッドはGEN2(48ノズル、19npi)。2000年からGEN3E1ヘッドのヘッドビジネスを開始。2004年にリコーが日立工機プリンタ部門をM/A。リコーと日立工機の技術コラボでGEN4を開発。ヘッドの商品企画、中国の販売戦略などを担当し2020年8月より嘱託。

インクジェット三国志(XAAR系外販指向3社) 三国の将は技術屋、大野は諸葛孔明か(笑)

田沼千秋 (CHIAKI TANUMA)

1987年東京芝浦電気㈱(現㈱東芝)入社、1994年からインクジェットヘッド研究開発に従事。1998年より東芝テックにてXAAR方式インクジェットヘッドの開発に従事。2011年東芝テック退社後、法政大学にてインクジェットヘッドに関連する研究開発に従事。2018年より法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター客員教授
(講演の様子の動画)


橘正夫 (MASAO TACHIBANA)

1979年第二精工舎(現セイコーインスツル)に入社、1995年にXAAR方式IJに関与し、以降製造から開発までの技術開発、インクおよびヘッドOEMパートナーとの事業開拓、次いで再度ヘッド研究開発に従事。子会社SIIプリンテック取締役を経て2019年同社顧問


西真一 (SHINICHI NISHI)

1980年m東北大学大学院工学研究科応用化学専攻博士課程修了・」小西六写真工業入社、開発研究所・生産技術部門にて高コントラストLCDの開発や高密度実装デバイスの生産技術開発に関与。1995年、インクジェットヘッドの開発、設計、生産ライン立ち上げ、2005年ヘッド開発部門長、2008年開発統括部長としてインクジェット全般の技術・」製品開発に従事。大野と二人三脚で世界の顧客開拓とプレゼン向上に寄与。2016年JAPERA研究部開発部長、有機薄膜TFTアレイのセンサデバイスへの少量試作を推進、2019年国立研究開発法人 産業技術総合研究所 センシシングシステム研究センター招聘研究員

大野彰得 (AKIYOSHI OHNO)

1977年小西六写真工業(現コニカミノルタ)に入社、約 20年間を情報機器部門(内11年はドイツ駐在)、1999年から 2016年に役員定年で退社するまで、インクジェットヘッドとプリンターの事業開拓に従事。Linkedinと Eightで海外を中心に 5,000人以上のインクジェット関連人脈を有する。大野インクジェットコンサルティングを運営し、産業用インクジェットに関わる企業・個人のコミュニティ作りを目指している。


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