WTiN:Innovate Apparel and Textile (オンライン・コンファレンス)

テキスタイル業界のインフォメーション・プロバイダー「WTiN(World Textile Information Network」によるオンライン・コンファレンスです。本来は5月初に2日間、シンガポールで開催の予定でしたが、コロナの状況をいち早く読んで、2月の時点でリアルからオンラインに変更するという決断をしたものです。

その後、FESPAや DRUPAといった大型のイベントがギリギリまで引っ張った挙句にキャンセル(延期)に追い込まれたことを考えると、非常に迅速に決断し、結果としては同じタイミングでオンライン開催ができたわけで、大変賢明な決断だったと思います。

別稿でも紹介しますが、イベントの主催者達はコロナでリアルなイベントが開催できなくなり、またそれがいつまで続くのかも見通しが困難で、更に種々の規制が緩和されたといっても、コロナ以前と同じようなノリでイベントが開催できるものかどうか・・・このあたりを大いに悩んでいるのです。

また、そこに参加するサイド・参加して何らかのアピールや学びを得ようとするサイド(大方の読者の皆さん)にとっても悩ましい問題だろうと思います。FESPAや DRUPAが延期され、来年開催された場合にも、どのくらいの集客が見込めるか分からず、どう準備すればいいのか・・・これはイベント主催者だけの仮題ではなく、そこに出展するサイドにとっても同じくらい重要な課題なのです。

この WTiNのオンライン・コンファレンスはその一つの在り方を提示している・・・そういう意味で、どんなものか見ておくのも意味は十分に有ろうかと思います。参加費は$195.-で、6月末までいつでもアクセスが可能です。下の画像の説明にもありますが「質問はし放題」なので、十分に元は取れるでしょう。更に・・・誰か一人が申し込んで、それを大勢で見ても問題ありません(チェックは不可能)・・・

参加登録はこちらから。なお、上手く登録できない事例があるようですが、なにかあればアシストいたします。

トップページはこんな感じです。左側がウェブ上での講演、右側がミニ展示会(企業紹介)のイメージです

トップページを下にスクロールすると WTiN社長の Mark Jarvisの挨拶があります

24名の講演者がおり、その中に、現役時代は私の好敵手であり、今は親友でもあるオランダ SPGの Jos Notermansの講演があります。SPGPRINTSの他にも Print Rite, Kornitらがデジタルプリント分野から講演をしています

なんと、日本語字幕がついています。他にも数か国語に対応しています。これはリアルのコンファレンスでは簡単なことではなく、事前に講演を収録するスタイルだからこそ可能なのです。オンラインイベントの一つの可能性を示しているように思います

更に面白いことに「Social Lounge」というコーナーで、講演者に質問を贈ることができることです。講演を終わった講演者が、ラウンジでコーヒーなど飲んでいるところに「ちょっとよろしいですか?」と声を掛けて質問したり、商談を持ち掛けてみたりあるようなイメージですね。

ドキュメントのダウンロードも可能です

まだ試してはいませんが、「Arrange Meeting」とあることから講演者とオンライン会議ができたりするのではないかと思います。

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